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2024.10.24

むし歯は科学だ!⑥「食事(糖分)」に対する、むし歯予防の方法

前回の記事でも書いたように、食生活からむし歯リスクを改善するポイントは、「砂糖の量」「飲食回数」「時間」「何を食べるか」の4つです。

①「砂糖の量」については、間食回数や何を食べるかについてもかかわってきますが、代用甘味料を上手に取り入れていくことが重要です。

代用甘味料としてよく聞く、代表的なものとして「キシリトール」があります。糖アルコールの1種で砂糖と同じくらいの甘さがあります。またキシリトールの作用として唾液の分泌促進と再石灰化作用、むしば菌(ミュータンス連鎖球菌)の代謝阻害があり、口の中で歯を溶かすほどの酸を作らないので、むし歯予防に効果的です。

当院では、2歳ごろからのお子様向けにキシリトールタブレット、大人の方向けにPOs-Ca Fを販売しております。

キシリトールタブレットは甘味料が100%キシリトールなので、歯磨き後のご褒美としても使えます。

 

POs-Ca Fは、初期のむし歯を再結晶化してくれる作用があります。

さらに唾液中のカルシウムイオンとフッ化物イオン濃度を高め、丈夫な歯を保てます。

ただしキシリトールは一度に大量に摂取すると、下痢の原因につながりますので、適正量の摂取をお願いします。

特にPOs-Ca Fは味も長続きし、おいしいのでお勧めです。

 

②「飲食回数」については、間食の回数を減らすことが重要です。飲食回数が増えると砂糖の摂取量も増え、また歯が溶ける時間(脱灰の時間)が長くなり、むし歯になりやすくなります。食事と食事の間は2時間以上あけ、多くても1日2回までの間食にとどめることが目標です。

 

③「時間」については、だらだら食べをやめ、決まった時間に食事をとるようにすることが重要です。口の中に食べ物がある状態が長く続くと、pHが回復せず、また脱灰の時間も長くなってしまいます。

④「何を食べるか」については、砂糖が多く含まれるもの、飴などのように口の中に長く残るものや、キャラメルのように歯にくっつきやすいものはできるだけ避けた方がよいです。脱灰が起きやすくなってしまいます。

 

食習慣の見直すことで、むし歯予防だけではなく全身の健康にもつながっていきます。できるところから、始めてみてください!

 

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