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2025.04.24

歯周病にご用心⑥歯周病の進行とその種類part2

歯周炎は、歯肉炎がさらに進行した状態です。

 

ヒトの体は外敵(細菌など)が内部に入り込もうとすると、白血球をはじめたとした免疫細胞との戦いが始まります。歯周病の場合は、歯肉が戦場となるため、歯肉からの腫れや出血が起こります。この状態が歯肉炎です。前回の記事の「発赤」と「浮腫」の話ですね!

免疫細胞ががんばっていても、プラークが除去されず細菌が増えると段々と不利になり後退していきます。その結果、歯肉が下がったり、歯周ポケットができてしまうのです。さらに後退を余儀なくされると、歯を支える骨が炎症から逃れようと吸収されていき、歯周炎となっていくのです。

 歯周炎は、進行具合から軽度→中等度→重度に分けられれます。

重度まで進行した歯周炎では、抜歯になる可能性がとても高いです。また炎症が急激に生じると、高度な腫れと痛みが生じる場合があり、歯周病の進行度合いが上がるとそのリスクもあがります。

 

歯肉炎は必ずしも、歯周病に進行するわけではありません。ただし!歯周炎は必ず歯肉炎から始まります!

歯肉炎の状態でプラークを除去し、炎症をコントロールすることによって歯周炎への進行を食い止めることはとても重要です。

 

今までは主にプラーク(細菌)が原因の歯周病の話をしてきましたが、歯周病の中には自分の咬む力(咬合力)が原因で、歯周組織を破壊してしまう病態があります。それが咬合性外傷です。

歯周組織に悪影響を及ぼすような咬みあわせや習癖(外傷性咬合)によって過度な力が歯周組織に加わり、歯周組織の破壊等が起こります(咬合性外傷)。

歯周炎の状態でなくとも、歯ぎしりなどの習癖や咬みあわせが原因で、許容範囲を超えた咬合力が特定の歯に加わって歯周組織が破壊される場合(一次性咬合性外傷)と、歯周炎が進行した状態で外傷性咬合が起き、許容範囲内での咬合力でも歯周組織の破壊が進行しやすくなる場合があります(二次性咬合性外傷)。

どちらの場合も、歯の揺れや咬んだ時の痛みに加え、自発痛を伴うこともあります。

咬合性外傷は、日中の気づき(認知行動療法)や夜間に装着するナイトガードで症状を軽減できる可能性が高いです!気になる方は、歯医者さんに相談しましょう!

 

 

 

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