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2024.10.31

むし歯は科学だ!⑦むしばの要因の「細菌」について

私たちの口の中には、様々な種類の細菌が数多く生息しています。

特にむし歯の病原菌として、ミュータンス菌がよく知られています。

ミュータンス菌は、食事から得る糖分を栄養にして増殖し、その際に「不溶性グルカン」を作ります。この「不溶性グルカン」という物質が歯の表面に強く付着し、そこにほかの細菌も集まり集合体が出来上がり、「プラーク」が出来上がります。(プラークについては「むし歯は科学だ①むし歯の基本的な仕組み」をご参照ください)

日本人の大人の約9割がミュータンス菌を持っているといわれています。でも、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、むしば菌は生息していません。では、どこから感染が起きているのでしょうか?

ほとんどが菌を保有している親の唾液から感染するといわれています。母親からの感染が多いといわれていますが、父親やほかの子供からも感染します。

感染しやすい時期は1歳6か月~2歳7か月ごろで、いったん感染すると通常は歯がなくなるまで菌は定着しています。年齢が上がるとともに個々の菌叢が出来上がり、ほかの人からの感染は少なくなると考えられています。

また寝ているときは唾液の分泌量が減り、唾液の自浄作用が働かなくなり、細菌が増殖しやすい環境になります。

これを少しでも防ぐために、寝る前の歯ブラシは特に時間をかけて行い、プラークを取り除くことが大切です。

 

 

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