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2025.03.13

歯周病にご用心⑤歯周病の進行とその種類part1

歯周病は大きく分けて、歯肉炎歯周炎、さらにかみ合わせに関係する咬合性外傷に分けられます。

そもそも健康な歯肉とは

・歯肉の色がピンク色 ・歯と歯の間に入り込んでおり弾力がある

・引き締まった状態でブラッシングによる出血が見られない 

状態のことを指します。

 

 ただ磨き残しなどが原因で歯肉溝にプラークがたまると、歯肉が炎症を起こし腫れることにより歯肉溝が深くなり、歯肉ポケット(仮性ポケット)が形成されます。

この状態が歯肉炎で、炎症が歯と歯肉の境目に限局しており、歯を支えている歯槽骨の破壊は起きていません。

この段階ではブラッシングを一生懸命行い、プラークを除去することで、健康な状態に戻すことが可能です。いつも通りのブラッシングで歯肉から出血した場合や、少しチクチク痛みを感じた場合は、歯肉炎の可能性が高いです。少し時間をかけて丁寧に磨いてください。

 

少し専門的なお話になりますが、どうしてプラークが付着していると歯肉が炎症を起こし腫れてしまうのでしょうか?

<歯肉の赤み(発赤)はこうして起こる!>

歯と歯肉の境目あたりにプラークが残っていると、プラーク内の細菌がだす毒素によって組織内の炎症性物質が働いて、血管が広げられます(血管拡張)。炎症により血管が広がり、通常の10倍以上の血液が血管に流れ込みます(充血)。血管内が大量の赤血球に満たされるため歯肉が赤く見えるのです(発赤)

<歯肉の腫れ(浮腫)はこうして起こる!>

血管の拡張と充血が起こると同時に、血液成分が血管の外に漏れだしやすくなります(血管透過性の亢進)。これは細菌が出す毒素による炎症性物質の働きで、血管壁の細胞が縮んだり壊れたりすることにより細胞と細胞の隙間が広がっていきます。この隙間を通って血液成分が血管の外に漏れだし溜まることにより、組織の腫れが起こります(浮腫)

以上のことより、ブラッシングやスケーリングを行いプラークを除去してあげることによって、毒素による炎症性物質の働きが抑制され、血管の拡張と充血が改善し、腫れが治まってくるのです!

次回は、歯周病と咬合性外傷についてお話していきます。

 

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