歯の表面に付着している白くてネバネバしたもの・・・それは「プラーク(デンタルプラーク)」です!歯の表面が白っぽく覆われていたり、ツルツルではなくモヤッと見えたら、プラークが付着している状態です。
そもそもプラークとは、歯の表面に強固に付着した細菌の塊で、うがいだけでは取り除くことができません。食後数時間で形成され、プラーク1mg中には1億個以上の細菌が含まれているといわれています。歯以外にも入れ歯や舌の表面にも付着することがあります。
厄介なことにプラークとその中の細菌たちはバリアのようなもので覆われているため、抗生物質などの薬も効かず、体の中の免疫細胞でもやっつけることができません。歯ブラシや歯医者さんでの定期検診で、機械的に除去しなければいけません。
このプラークの中に含まれる細菌が食事中に含まれる糖分を分解すると酸が作られ、この酸によって歯の表面が酸性になり歯の成分であるカルシウムが溶け出します(脱灰)。その後、酸は唾液の働きによって中和され、溶け出したカルシウムが歯の表面に戻ります(再石灰化)。
歯の表面では食事のたびに「脱灰」と「再石灰化」が繰り返されていて、このバランスが保たれていればむし歯にはなりません!
しかしながら、よく間食をする、最近忙しくて歯を磨けていないなど、脱灰と再石灰化のバランスが崩れ、脱灰の時間が長くなると歯の表面が柔らかくなり、最後には歯が溶かされ穴が開いてしまうのです(むし歯の発症)
生活習慣の見直しが、むし歯予防につながります!