セルフケアとプロケア②歯ブラシ
歯ブラシによる歯磨きは、最も一般的なプラークコントロールの方法です。
歯ブラシは毛を植えてある「頭部(ヘッド)」、握る部分の「把柄部(ハンドル)」、頭部と把柄部をつなぐ「頸部(ネック)」から成り立ちます。

「頭部(ヘッド)」の形態は、小さいものやスリムなものは使いやすく奥歯に到達しやすいですが、小さい分磨くのに時間がかかり歯ブラシの当て方の技術も必要になってきます。大きい場合は歯面にあたる部分が多いので磨きやすいですが、奥歯等歯ブラシが到達しない部位に注意が必要です。

「把柄部(ハンドル)」は、ストレートタイプがペングリップで持ちやすく力のコントロールがしやすいです。曲面ハンドルの場合が、いろいろな握り方に対応しやすいです。またハンドル部が太いと、握力が弱い人などの保持力を補ってくれます。
また歯ブラシの毛先の形態も大きく、テーパードカットとラウンドカットがあり、歯肉のケアを重視したい歯周病患者さんにお勧めなのがテーパードカットで、プラーク除去力を重視したい患者さんにはラウンドカットがおすすめです。
ここで当院で販売している歯ブラシについてです。

大人用には3種類の歯ブラシがあります。
①SP-T歯ブラシ
ストレートハンドルでテーパードカットの歯ブラシです。
歯周治療中や歯周治療終了後の患者さんにお勧めです!やさしい磨き心地で、歯周ポケット等の狭い隙間のブラッシングにも優れています。
②systemaAX

曲面ハンドルでテーパードカットの歯ブラシです。
頭部(ヘッド)の厚みが薄いので、狭いところも隅々まで到達できます。奥歯が磨きにくい人にピッタリです。
③DENT.MAXIMA
ストレートハンドルでラウンドカットの歯ブラシです。
頭部(ヘッド)が薄く、頸部(ネック)も長いので、無理なく奥歯まで到達しやすいです。奥歯のむし歯リスクが高い方におすすめです。
子供用歯ブラシも年齢や使い方に合わせて、3種類あります。


3種とも、まるくなめらかな毛先で、一般的な歯ブラシと比べて1束の密度が高く、たくさんの毛がしなやかに動くのでしっかり細かく汚れを落とせます。
①タフト20(6~12歳におすすめ)
生え変わりの時期にお勧めの歯ブラシです。頭部(ヘッド)が小さく、形や大きさが違う歯が並んでいても磨きやすいです。
②タフト17(1~7歳におすすめ)
小さな手でも握りやすくなっていて、歯磨きデビューにおすすめです。
③マミー17(仕上げ磨きにおすすめ)
把柄部(ハンドル)が長く、大人が持ちやすい設計です。頭部(ヘッド)も小さいので1本ずつ磨きやすいです。
お子様の場合は、歯ブラシが突き刺さる歯ブラシ事故に注意が必要です。歯ブラシをしているときは必ず見守りを行い、立った状態での歯ブラシや歩きながらの歯ブラシなどはお止めください
歯ブラシには色々な種類があります。ぜひ、自分のお口の中に合うものをお使いください!
